札幌などでは給油量の落ち込みも目立ったという
夏商戦のピークとなる盆休みが終了した。先にJTBが「夏休み旅行2016年予測」で国内旅行1%減、同旅行費用2・9%減と示したとおり、期間中の道内空港レンタカーの利用日数も軒並み減少した。ただ、新幹線景気が続く函館周辺や、旭山動物園の人気が再燃した旭川周辺ではレンタカー利用者が急増し、盆商戦は活況を呈した。一方、道都札幌では、例年になく宿泊施設や観光スポットの入りが悪く、今後の商戦に課題を残す結果となった。
盆休みは、函館を中心とした道南が「前年より総じて良好」、残るエリアは「例年並み、もしくは若干悪い」という結果だった。道南好調の要因はずばり新幹線効果だ。
函館周辺のレンタカーショップやSSレンタカーは利用が拡大。軒並み前年比130~150%まで伸ばした。「外国人ドライバーも目立ち、給油量も確実に増えた」(函館市内SS所長クラス)という。新函館北斗駅に近いSSの所長は「新幹線利用客がレンタカーで観光するケースが増えているのを実感する」と話す。
一方で札幌市内のSSからは「給油量は例年よりやや少ない。昨年に比べハイブリッド車が増えているのも影響しているよう」と諦めの声も。ホテルの宿泊率や観光スポットの入場者数などが落ち込み、札幌の観光自体が不調だったことも遠因と言えそう。
旭川の観光はすこぶる好調で、旭山動物園の入場者数は前年同期比110%。ホテルは客室単価を上げても常時満室状態で、空港レンタカーは前年比150%の急伸を示した。ただ「SSへの恩恵はあまり感じられなかった」との声が多い。
帯広や釧路など道東のSSは、ほとんどが「昨年より若干落ちた」「例年並み」と分析。小樽と苫小牧のSSでは「去年より給油量が増えた」との好結果が目立った。
お盆商戦は総じて、不完全燃焼の思いが漂う結果に終わったとの印象を強くする。
北海道のガソリン価格予想
4月28日(月)から5月4日(日)まで
価格下降
値戻し後の下げ基調
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