
7月に入って真夏日となる地域も出るなど、本道も本格的な夏商戦を迎えた。5、6月は天候不順などもあってガソリンなどの自燃油販売量は例年をやや下回ったが、札幌など主要市場では軟調ながら比較的安定した市況を維持しており、低マージンに泣かされたここ数年に比べ期待は大きく膨らんでいる。一方で油外も、車検や洗車などの通年商材に加えエアコン関連やバッテリーなど季節商材も「出は好調」と伝えられ、好材料なしで突入した一昨年や昨年の夏商戦とは違った様相を呈している。やっと夏の「黒字」が見えてきた。
ここ数年、5月のゴールデンウィーク前から市況が乱れ、ガソリンマージン「5円」もおぼつかない低迷市場を、お盆商戦明けまで引きずってきた道内各市場。景気回復の実感がないままに、自燃油に替わる収益源として期待された油外も思ったほどに伸びず、灯油での儲けを食い尽くす夏商戦を展開してきた。
しかし今年は、中東での地政学リスクが原油価格の押し上げ要因にならないなど、先読みが難しい状況も続くが、道内主要市場は、軟調ながら比較的安定した市況を形成しており、これまでと違った様相を呈する。
5月以降、局地的トラブルはあったが、道内市場全体を揺るがす状況となる前に修復がなり、また、量販各店の安値攻勢にも「棲み分け」を視野に追随が減るなど「強い危機感をバネ」にした新たな状況も顕著になりつつある。
一方で油外も、自燃油の低マージン化から多くのSSが収益確保の柱として位置付け、拡販に注力する中で、通年商材である洗車やオイル、車検のみならず、車販・買取や鈑金、レンタカーなどの車関連事業、さらにはエアコン関連やバッテリーなど季節商材も「出は好調」と伝えられ、期待を増幅させる。
これから本番を迎える夏商戦。道央圏の特約店経営者は「今年は少し良さそうだ」と言うが、灯油頼みからの脱却へ「黒字」を目指したいもの。
北海道のガソリン価格予想
12月22日(月)から12月28日(日)まで
価格下降
下げ傾向続く
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