多くのSSが店頭に募集看板を掲げるが
働く世代の減少などを背景に本道で今、とりわけ外食産業や建設業での人手不足が深刻化していると言われるが、有効求人倍率が1・4倍を超す「売り手市場」の中で、石油業界にも同様に暗い影を落とす。3K(きつい、汚い、危険)に低賃金、不規則な勤務時間なども加わって、若者がそっぽを向く不人気業種となっているのが現状だ。灯油配送など様々な仕事が重なる冬場、顧客へのサービス低下にもつながりかねず、経営者の悩みは深い。
冬場に入って、店頭にスタッフやアルバイト募集の看板を掲げるSSが目立ってきている。このほかハローワークや求人情報誌での募集もかけているが、応募は「ゼロに近い」状態。たまに応募があって採用にこぎつけても、すぐに辞めてしまう場合が多いという。
道北圏に本社を置く外資系販売業者の経営幹部は「3Kのイメージが強く、低賃金、不規則な勤務時間がそれに加われば誰でもそっぽを向く」と自嘲気味に話す。自社では、外からSSを見て働きたいと思ってもらえるよう、スタッフにはつらつ、喜々とした仕事ぶりを求め、採用になった場合にはコミュニケーションを深めることで、可能な限り仕事上のストレスを感じさせないよう努めているというが、いかんせん応募自体が皆無に近い状況だ。
4人いたスタッフのうち3人が辞め、経営者との2人で給油、油外、灯油配送などすべてこなさざるを得なくなった道央圏の民族系SSスタッフは「他企業を上回る待遇で採用しても、すぐに辞めてしまう」と、育成にまでつなげられないもどかしさを口にする。
人手不足は、何より重視しなければならないサービスの低下という「致命傷」に至る危険性をはらみ、生き残りへの道さえも閉ざしてしまいかねない。成功事例の共有も含めた総力の結集が今こそ不可欠となってきているようだ。
北海道のガソリン価格予想
9月15日(月)から9月21日(日)まで
価格上昇
値戻し
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